港町の山小屋だより

2021年5月、被災地石巻に焼酎と洋楽を楽しむBAR「山小屋」がオープン。東京でサラリーマンをしながら毎週末に石巻に帰ってバーを開く生活を続けて2年。そして2023年4月、37年ぶりに石巻にUターン。昼間の事務職とバー経営の二足のワラジを履くオーナーYがゆるーく情報発信しています。

5/8(土) ご近所さんと常連さんと

10時に入店。開店13時までに何をするか。冷凍庫を開けると最下段に冷凍ロールキャベツを発見。業務スーパーで買ったものだ。これを調理しよう。カットトマト缶を使ってトマト仕立て。同時に賄いも。トマトソースが余るだろうからパスタにしよう。缶詰ストックにサバ缶発見。スパイシーにしたかったのでケイジャン風味にしてみた。生パセリがないので乾燥オレガノ。こうしたアクセントや盛り付けが課題。山小屋という店名を言い訳にしていい加減な提供ではダメ。ちゃんとやろう。


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看板を表に出したら知った顔がやってきた。小中高同級生A。去年正月は門脇小同期会(校舎解体前の記念写真)で、今年正月は門脇中同期会(閉校前の記念写真)で再会している。仙台に住んでいるが石巻に所用があり寄ってみたとのこと。毎日違う顔ぶれで楽しい。先日来てくれた同級生KをLINEで呼び出し、店を営業も忘れて昔話に興じた。結局これをやりたいのだろう。同期会は楽しいが準備期間が長くてしんどい。店ならばこじんまりとした集まりを不定期にやれる。山小屋をベースに同期の絆を深めたいというのに嘘いつわりはない。この後も中学同級生がお祝いにかけつけてくれた。カフェタイムはこれにて終了。

バータイムに向けて仕込み開始。キュウリが余っているので梅たたきキュウリを作った。麺棒がないのでハンマーで。これじゃ叩き過ぎだ。次からはビール瓶でやろう。夜の賄いはミーゴレン風の適当焼きそば。腹を満たしてバータイムにいざ突入。


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最初の客は隣のBUGユースケ君だった。昼間にいつも会って話しているがこうして店に来てくれたのは初めて。こちらから訊きたいことが多く質問攻めにしてしまった。そこへ松ばる木下君が。開店前なので客の対応をお願いしたいとのことで数名連れてきた。映画監督ほかスタッフがロケハンに来ているとのこと。中に入れて詳しく話を聞く。ユースケ君も一緒に聞いてもらった。

あまり詳しく書いちゃいけないのかもしれない。石巻を舞台にしたフィクションの映画を作りたいのでロケ現場に使えそうな居酒屋を探しているそう。条件を聞いたらイメージがポコポコ浮かんだので知ってる店を何軒か紹介した。木下君の知り合いの高校元校長先生の本が原作らしい。あとで聞いたら割と有名な監督さんとのこと。さてどうなるか?

ユースケ君が帰ったあと、斜(ハス)向かいのスナックおりひめママさん。何度か行っているので、カウンターの内と外が逆転。「なんか新鮮ねぇ。エプロンも似合っちゃって」とからかわれた。2階がドタドタしているのでハッピー信ちゃんだろうか、そう思ったら案の定、常連客2人が山小屋に飛び込んできた。すぐに合流した信ちゃん、おり姫ママさんも交えて歓談が始まった。焼酎水割り、ハイボールがやたら出る。仕込んだロールキャベツほか軽食は出ず。やっぱりこのメニューは難しいようだ。

こうして知った顔ばかりで毎日ワイワイやるのがいいのかどうか。たまには新顔の客も応待したいがなかなか入ってはくれない。常連だけで店が回ればそれでよいのかもしれないが、僕としてはいろんな客に会ってみたい。まん防が明けて時短が解除になれば、客層も変わるかもしれない。変えたいような変えたくないような…。