港町の山小屋だより

2021年5月、被災地石巻に焼酎と洋楽を楽しむBAR「山小屋」がオープン。東京でサラリーマンをしながら毎週末に石巻に帰ってバーを開く生活を続けて2年。そして2023年4月、37年ぶりに石巻にUターン。昼間の事務職とバー経営の二足のワラジを履くオーナーYがゆるーく情報発信しています。

7/24(土) 思いがけず盛況

書道イベントの打ち上げで3人様ご予約。前日に仙台の従姉を誘ったら来るとの返事。みんな昔馴染みなのだ。16時過ぎに従姉Y子が、途中で会ったというTちゃんと二人でご来店。気が合うみたいで二人でぺちゃくちゃ。そこへ書道チーム3名も合流。ほぼ全員が顔見知りなので店番を頼んでイオンに買い出しに出かけた。スマホを見たら同期KからLINE。「いまからお邪魔してよい〜?」ありゃ、30分前だ。「もちろん。Tちゃんが来てるよ」とLINEしながら店に戻ってドアを開けたらすでに来ていた。お互いを紹介する必要もなく、みんなで盛り上がっていた。Kが「何ここ、こんなに女性ばっかりなの? いいなぁ」。たまたまだよと言っといたが、自分でもなぜなのかよくわからない。山小屋なんて男臭いイメージだと思うのだが。

休憩時間ないままにバータイム突入。Kが帰り、8時過ぎに従姉とTちゃんが帰った。Kちゃんが「ストーンズ聴かせて」というので「ロックンロールサーカス」DVDをかけようとプレイヤーに載せたがうまく再生できない。相性が悪いのか? 別のプレイヤーでもダメだった。「いいよ、また今度」と言って3人も帰っていった。

もう来ないだろうとオーディオをいじりはじめたら背後から「しもしも」と。振り返ると見知らぬ女性。かなりのご高齢。カウンターに案内する。

「ここはどういう店なの? 何が飲める? いいちこは嫌だな。なんか違うの飲ませて」

「あ、禁煙なの? でも誰もいないからいいでしょ。この通りは何年ぶりか。だいぶ変わったね。よく来てた店があったけどママが死んじゃってね。私はカラオケはやらないの。パチンコが好きで、10時半に店を追い出されてから飲みに出かけるから遅くまでやる店しか行かないよ。あ、おかわりちょうだい」

不思議な人だった。何を話しても全部否定してくる。でも全然いやな感じじゃない。1500円のところ2000円置いてってくれた。パチンコに勝ったのかな。こういうお客さんも楽しいし酒場をやる醍醐味だろう。でも禁煙店にはもう来ないかもしれない。禁煙、どうしようかな。俺は全然構わないのだが、現状女性客が多いから解禁は躊躇われる。

0時に閉めようとしたらおり姫の息子がウニやらホヤやら持ってきた。店の残りもの。こんなに食えるわけねぇべや。

f:id:bar_yamagoya:20210810085635j:image

息子はアメリカにサッカー留学にあさって発つという。アイオワ州だとか。がんばれ。いつの間にかスナックママの息子とまで顔見知りになってる(笑)。

翌朝、店の前から東京へ出発。この写真はなかなかにシュールだね。

f:id:bar_yamagoya:20210805074832j:image