港町の山小屋だより

2021年5月、被災地石巻に焼酎と洋楽を楽しむBAR「山小屋」がオープン。東京でサラリーマンをしながら毎週末に石巻に帰ってバーを開く生活を続けて2年。そして2023年4月、37年ぶりに石巻にUターン。昼間の事務職とバー経営の二足のワラジを履くオーナーYがゆるーく情報発信しています。

5/4(火祝) 最終日に知人家族が来店

5日に東京へ戻るので今日4日がGW最後の営業。この日は東京から知人家族が来ることになっていて朝から打合せのLINE応酬。13時に石巻駅に着いて食事してから店に来るというので朝から店活で待機。奥のスペースにアナログレコードの棚を作りつけた。


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前から書いているようにウッドデッキ用のSPFが余っていて、洗面所の壁にも活躍した1×4(ワンバイフォー)を2本、天井から35cmずつ下げて棚受けで打ちつけた。ここだけロックバーの趣き。山小屋コンセプトとはかけ離れるが、僕がやりたい店のイメージに近づいた。問題はまた震度5クラスが来た時にどうなるか。まぁ落ちるだろうが割れはしないだろう。ジャケットの上側に紐でもかけておこう。

Uさん一家は昼食のあと日和山に登りたいという。それなら車で案内しますよ、とげんき市場で待ち合わせた。ご主人、息子さんとは5年ぶりにお会いした。2人とも石巻は初めてなので気合いが入る。


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日和山から見える太平洋、北上川河口、門脇町、南浜町を指差してここで何があったかを話す。語り部のつもりはないが、来てもらった方には自分の知る限りを伝えたい。店を開いた動機の一つに実はそれもある。そのあと車に乗って南浜町の津波復興祈念公園へ。つなぐ館では住民の避難実態を伝えるDVDを観た。聞けば息子のN君は仙台の大学院でハザードマップの研究をしているとのこと、それならここに連れてきて正解だった。南浜町門脇町は従前のハザードマップの想定を遥かに超えた浸水・津波に襲われたのだ。

店に戻って4人で乾杯。「まさかYさんがバーをやるなんてねー」。本当に。自分でもよくわからないでいる。

そこへ友人親子が到着。小学校同級生が仲良しの娘を連れてきた。Uさん一家を紹介し、みんなでまた乾杯。カウンター親子はメニューを見ながらいろんな酒を楽しんでくれた。だいやめ(芋焼酎)、欅(クラフトジン)、スコッチシングルモルトアイリッシュシングルモルト、バーボン…。先にお母さんがつぶれてしまったが娘さんはカパカパとおかわりする。「気に入りました。ぜひ行きつけにしたいです」。ぜひよろしくお願いします。その後も近所の小料理屋Mの店主K君が来てくれたり、賑やかな最終日となった。

片づけをして店を閉める。明日は営業しないが朝から店に来て売上の確認その他残務処理をしないといけない。そのあたり何をどうすればよいのか勉強中だが伝票をしっかりと記帳して、漏れのないようにしたい。