70'sアメリカンと言えばHOT TUNA。
70'sアメリカンと言ったら皆さんは何でしょう。EAGLES? JACKSON BROWNE? 僕の場合、思い入れの強いバンドやミュージシャンがなかなか見当たりません。今でこそMARIA MULDAURやTOWER OF POWERなどを聴くようになりましたが、どうしても60'sを引きずってしまい、純正70'sが思いつかないのです。
そんな中「HOT TUNAがあるじゃないか」と思い到りました。JEFFERSON AIRPLANE初期メンバーのJORMA KAUKONEN[g]とJACK CASSIDY[b]が1970年に結成、いわゆるホワイトブルーズに属するバンドです。「JOHMAはフィンランド系だから“ホワイト”じゃない」という細かい突っ込みはしないでくださいね(笑)。
学生時代に、やはり大学生協の中古レコードフェアで「Last Vinyl」というアルバムを見つけ、JEFFERSON AIRPLANEの派生グループということで無条件に買ったのですが、JAとはまったくの別物、寧ろこっちのほうが僕の好みにピッタリでした。エレクトリックとアコースティックが半々、JORMAの超絶ギターとJACKのブンブンベースによるストレートでマッチョな音楽に「やっぱりアメリカもえ〜なぁ」(なぜか関西弁)と思ったものでした。
60年代末のJEFFERSON AIRPLANEはリーダーのPAUL KANTNER主導のもと政治色を強めていったので、JORMAとJACKが純粋に音楽をやりたくて別ユニットを作ったのではないかと密かに想像しています。JORMAはブルーグラスを基礎に置くギタリストでアコースティックを得意としますが、リヴァーヴをたっぷり効かせたエレキギターもかっこいいです。しわがれた声も味わいがあり、この人が歌うブルーズはカラっとしていて心地よいです。
僕のオススメは3枚目の「Burgers」(72年)。なぜなら「Water Song」が入っているから。ロック史上最高のアコースティックギターインストだと思っています。
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Jorma Kaukonen
ブリティッシュロックに疲れたときに回帰する音楽、それがHOT TUNA。また来日してくれないかな。