港町の山小屋だより

2021年5月、被災地石巻に焼酎と洋楽を楽しむBAR「山小屋」がオープン。東京でサラリーマンをしながら毎週末に石巻に帰ってバーを開く生活を続けて2年。そして2023年4月、37年ぶりに石巻にUターン。昼間の事務職とバー経営の二足のワラジを履くオーナーYがゆるーく情報発信しています。

年末年始イベント構想

あっという間に年末を迎えた。イベントは苦手なのだが客商売となればそうも言っていられない。12月に入った頃から「山小屋にとってのクリスマスとは?」「年越しとは?」「正月とは?」とイメージを練っていた。

クリスマスだからと、ローストチキンやケーキでもないだろう。まぁ何か適当に作るさとイブの朝に車で国道4号を北上、石巻に入ったところでスーパーにかけこみメニューを急拵え。ローストビーフとシェパーズパイとワインゼリーにした。

シェパーズパイは東京の地元バーでよく食べている。ミートソースにマッシュポテトを乗せてオーブンで焼くイギリスの家庭料理。肉料理を牛にしたのでこちらはラム肉にした。薄切り肉しか売っていなかったので細かく刻んで玉ねぎみじん切りと炒めてトマト缶をぶち込む。茹でて冷凍してあったジャガイモを解凍、牛肉と粉チーズと一緒にマッシュ。あとは二層にしてトースターでチン。簡単。


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ローストビーフは、塊肉を買ったつもりがステーキ肉だった。トレイ中央が底上げされ肉が盛り上がっていてわからなかった。脂身多くて失敗。でも味はよい。


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デザートにワインゼリーを作ったが、良かれと思って赤ワインを濃いめに作ったらドロドロに固まって失敗。25%ぐらいでほんのり作るのがよいみたい。

さて、次は大晦日だ。店をやりたいが西光寺の年越し法要の時間次第。やれるなら蕎麦を出したい。ダイニング銀河でも年越し蕎麦は恒例になっており、特に珍しいことはないが、山小屋は深大寺蕎麦で勝負する。東京のわが家は深大寺の目と鼻の先にあり、親戚へのお歳暮は門前そばの生蕎麦と決めている。店用に多めに買ってあるのでスタンバイOK。客が来ればの話だが。

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正月もあれこれ考えたが、今さら雑煮でもないだろう。今年、うまく行かなかった「おくずかけ」を出したい。あとはまた深大寺蕎麦。正月らしいのか、らしくないのかわからんが。ホンコンやきそばも悪くないぞ。目玉焼きとマルシンハンバーグをトッピングで。とまぁ、想像が頭の中を駆け巡る。

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個人的に考えるのは、石巻の実家で正月をじっと過ごしても退屈だろう、ってこと。俺がそうだった。飲みに出かけたいが、親や家族の手前、一人で飲みになど行けず、つまらないテレビを一瞬に眺めるしかないのが、石巻の正月だろう。だから正月は期待している。帰省した同級生も、地元の同級生も、みんな出てこい。山小屋で朝まで話そうぜ。