港町の山小屋だより

2021年5月、被災地石巻に焼酎と洋楽を楽しむBAR「山小屋」がオープン。東京でサラリーマンをしながら毎週末に石巻に帰ってバーを開く生活を続けて2年。そして2023年4月、37年ぶりに石巻にUターン。昼間の事務職とバー経営の二足のワラジを履くオーナーYがゆるーく情報発信しています。

京都出張+小旅行②

【7/11 祇園祭の鉾建て】

四条堀川での連泊終了。朝食をとり荷物をまとめチェックアウト。暑い。もう梅雨明け間近だろう。徒歩で四条烏丸へ。途中で錦市場を通ったので念願のだし巻き卵。小さいパックで300円。手づかみで食らう。ほろふわで旨い。


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四条烏丸。ニュースで聞いたとおり鉾建てが始まっている。去年はコロナで中止となった祇園祭の前祭(さきまつり)を控え盛り上がっている。オリンピックなどどこ吹く風。大丸地下で河道屋の蕎麦ぼうろを土産品に購入。荷物になるので昨日買ったものもまとめて三条の中央郵便局に行き会社宛に郵送。三条駅で地下鉄一日乗車券を買って烏丸線を北上。


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大本山相国寺

今出川駅を出るとすぐに同志社のキャンパスがある。前もこのあたりに来たな。堂本印象美術館があったような。歴史を感じさせる建物が残るキャンパスを抜けると相国寺がある。


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伊藤若冲が生前墓を建てた菩提寺。境内の承天閣美術館には若冲が寺に寄進した国宝級の絵が数多く展示されている。鹿苑寺(金閣寺)や慈照寺が所有する作品のほか円山応挙与謝蕪村など見応えあった。


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法堂の蟠龍図(狩野光信)はコロナのため非公開。実は相国寺に行った第一の目当ては塔頭・光源院の障壁画だった。日展会員のK・Sさんが奉納した杉戸絵(たぶん)を観たかったが残念ながら未公開。

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Kさんには震災1年後に蓮の花を描いた絵をご仏前にと頂戴した恩義があるので「若冲も光信もどうでもいいから加藤晋を見せろ」と社務所でダダをこねようかと思ったがやめた(笑)。またいつか観られる時が来るだろう。

大原三千院

市内の寺社仏閣や美術館はある程度観ているが、洛北はこれまで縁がなく念願の大原詣で。


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烏丸線の終点国際会館駅(宝ヶ池公園)からバスに乗り換え山道を30分揺られると大原だ。一帯にのどかな田園風景が広がる。柴漬けが有名なのであちこちに赤紫の紫蘇畑が見える。バス停のロッカーにバッグを入れて駅近のカフェへ。ゆば丼をいただく。900円。会計の時に財布を開けたら千円札が2枚だけ。下ろすのを忘れていた。ここで1枚使えば残り千円しかない。大丈夫か? 不安を抱えたまま参道を登る。途中の土産物屋にpaypayのステッカーを見つけ少し安堵。しかし拝観料をpaypayで払うわけにはいかない。えーい、行けるところまで。


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拝観料750円。三千院は素晴らしかった。客殿の庭園もよいが宸殿奥の虹の間が実によい。王羲之の拓本、下村観山の障壁画が面白い。観山には「大原女(め)」という作品があり何か観られるだろうと踏んでいたので読みが当たった。虹を描いた襖絵はレプリカだが観山らしい繊細な線描。


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仏閣では往生極楽院の阿弥陀三尊像(国宝)が白眉。船底の形をしたユニークな天井とともに必見だ。円融坊の宝物展も楽しめた。これが大原か。


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勢いで寂光院にも行きたいがいかんせん手持ちがない。将来に宿題を残してまたいつか大原詣でに来よう。土産物屋で柴漬け購入。すぐき(京野菜)、ゴボウ、蕗のとうなど。次回山小屋でお通しに出す。


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再びバスで国際会館へ。途中で八瀬駅というバス停があった。叡山鉄道? ケーブルカー? ひょっとしてここから比叡山に登るのか?

【嵐山に投宿】

国際会館から二条に出てJR山陰本線に乗り換え。このまま行けば京丹波を抜けて城崎温泉に行けるのか。2013年に姫路から朝来、出石を経て行ったことがある。あれは楽しい旅だった。また行きたい。途中に花園駅。看板を写メに収めて高校同期に送った(ラグビーで花園に出場した学年なのだ)。


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二条から嵐山まで20分ほど。駅を下りたらポツポツと雨。17時か。チェックインにはまだ早いので夕暮れの渡月橋を見に行った。99年の京都出張の時に渡月橋を見るためだけに嵐山まで来たことがあった。それなりに感動したが、あれしきで嵐山に来たことにしたくないので、今回改めて訪れた。


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京福嵐山駅、天龍寺の場所を確認して保養所へ。日曜夜なので宿泊客は俺一人。申し訳ないことで。誰かが「今の京都は中途半端な季節だから」と言っていた。梅雨、祇園祭の直前でオフシーズンなのだ。だが断言したい。観光はオフシーズンに限る。


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