港町の山小屋だより

2021年5月、被災地石巻に焼酎と洋楽を楽しむBAR「山小屋」がオープン。東京在住(石巻出身)オーナーYがゆるーく情報発信しています。

旅バイク購入。その名もアルペンマスター

あまりに重い車体、あまりに遠いレバー、あまりに熱いエンジンーー。跨るのが億劫になった30年前のビンテージバイクBMW(K100RS 4valve)をヤフオクに出品したらあっさり売れた。

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去年1月にヤフオクで山形の人から買ったBMWをしばらく石巻に置いて奥松島や雄勝を回ったりして楽しんだが、東京に持ち帰ってからは店の準備で忙しくなり乗れなくなった。車検を通しあちこち直したが、買った金額よりかなり上で売れたのだから上々だろう。一度BMWに乗ったことで気が済んだことにする。


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次こそ旅バイクに乗るのだ。外車ではなく国産アドベンチャーツアラー。候補はいくらでもある。今までずっと乗ってきたヤマハで選ぶならTDM850(900もいいけどあれはハイオク仕様)、カワサキならVelsys650、スズキならVストローム650、ホンダは手頃なのがない。アフリカツインやバラデロはデカ過ぎる。上記3車種に絞り込み、ヤフオクで何度か入札を試みたがこちらのイメージ通りの価格で落札できない。そもそもタマ数が少ない。ツーリングシーズンなので売り手市場なのだ。そこへ1台のバイク発見。


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スズキVストローム650。距離は走っているが、状態はよさげ。値引き交渉OKとのことなのでメールしたら車検2年と名義変更手数料コミコミでBMWが売れた金額に片手追い金でよいそう。かなりの好条件だが念のため入札前に見に行くことにした。平日の仕事終わりに足立区へ。地下鉄で30分もかからない。出品者のバイク屋店主に駅まで迎えに来てもらい保管場所へ。そしてVストロームとご対面。


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デカい。650だと思ってなめていた。この上の1000ccモデルとボディーが共通なのだろう。キーを挿してスイッチを入れるとドルルンと軽快なサウンド。Vツインのパルス感が絶妙だ。今まで2スト(DT200WR)、4ストシングル(XT400アルティシア)、4ストマルチ(FZ400ほか)を乗り継いで来たがVツインは初めてだ。跨らせてもらうと、183cm90kgの俺の体躯をガッチリ支えてくれる頼もしさ。これはいい!

3年前にTDMに跨った時も同じような頼もしさを感じた。あの時は大型バイク免許取り立て、記念すべき1台目を探して狛江レッドバロンで程度のいいTDMを見つけた。跨ってみてニヤリ。いたく気に入ったものの「これに乗ったたらハマり過ぎて他のに乗れなくなるよな」と敢えて敬遠した。その後ヤフオクでXJ900Sディバージョンという超マイナーなツアラー(空冷4発)を買った。あれはあれで楽しかった。北海道にも行ったがBMWに乗りたくなり売却した。


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(左からTDM850、カワサキVersys、ディバージョン900)

その時も候補に挙がったバイク(カワサキZRX1200S、スズキBandit1250Sなどのネイキッド系)を今回も候補に入れたけれど、店のこともあり高額バイクは買えない。これから頻繁に乗り換えることも恐らくはないだろう。このVストは2010年と高年式、インジェクション仕様、省燃費(リッター30km?)、6段リターン変速、ABS付きと至れり尽くせり。ヨーロッパで人気が高く「アルペンマスター」の称号を授かっている。TDMはアルペンローダーだっけか? 日本のバイクは信頼性が高く旅バイクとして高評価を得ている。山小屋店主にピッタリだ(笑)。その場で買うことを決めた。

軽い整備で車検は取れるという。タイヤもチェーンもスプロケも問題なし。フロントフォークにちょっと滲みがあるかな、まぁ大丈夫だろう。セブンイレブンで住民票をプリントして名義変更手続きを依頼した。ほかにETCとUSB端子の取り付けも頼んだ。

北千住駅まで送ってもらう間、若いバイク屋店主と歓談。つい先日、女川に行ってきたという。知り合いのバイクの名義変更で戸籍謄本を取りに女川の町役場に行ったとのこと。僕の田舎はその隣の石巻なんですよ、と言ったら石巻へは震災直後に行ったという。

津波でバイクを流された方が、バイクがないと困るというので安く譲ったんです。ほかにも岩手や福島にもバイクを納めましたよ」

あらあら、それはどうもありがとう。おかげで石巻はここまで復興することができました。勢いで店の名刺を渡してきた。

「バーですか、いいですね。僕も自分の工場に飲食スペース作りたくて。前はカフェの仕事もしてたんです。いま土地を探しているところです。早く自分の城がほしいですね。石巻に行くことがあれば店に寄らせていただきます」

またまた意気投合。ヤフオクで友人が増える一方だ(笑)。バイクの点検や修理はこの彼に任せることにしよう。

納車は来週か再来週。7月初旬だな。楽しみだ。梅雨の合間を縫って、このアルペンマスターで石巻に帰りたい。