港町の山小屋だより

2021年5月、被災地石巻に焼酎と洋楽を楽しむBAR「山小屋」がオープン。東京でサラリーマンをしながら毎週末に石巻に帰ってバーを開く生活を続けて2年。そして2023年4月、37年ぶりに石巻にUターン。昼間の事務職とバー経営の二足のワラジを履くオーナーYがゆるーく情報発信しています。

4/12(月) ガス開栓そして営業許可申請

ガス開栓日。朝9時半に予約。昨夜1時に就寝したが眠れなかった。7時過ぎに目が覚めたので洗濯や掃除など。すき家で朝食をとって8時半には店にいた。床に置いた荷物を一つひとつ整理して床がなるべく広く見えるように。

黒いクッション椅子をどうしようかと思案。捨てるほど汚いわけではないが、このまま使いたくもない。クッションの裏を見たらネジで止めてあるだけ。簡単にはずせた。これは東京に持ち帰って洗濯しよう。

f:id:bar_yamagoya:20210413195352j:image

9時25分ガス屋到着。コンロにガスが届くまで時間がかかったが無事点火。バーナー部品がぐらついていたのが気になっていたがひと安心。さて肝心の湯沸しだが水道管と繋がっていなかった。「これでは試せませんね。水道屋さんに工事してもらってからでないと。湯沸し器も古いので使えるかどうか。うちで交換したら4万円ってとこですかね」。それ以外に水道工事費もかかるのか。痛い。

とはいえやらないわけにいかない。ネットで水道屋を探して電話してみた。今日すぐ来てくれればよいがそうもいかないだろう。クラシアン的なチェーンも考えたがかえって厄介そうでやめた。H栄設備という店に電話してみたら、後で担当者に電話させるとのことだった。

ガス屋は書類を置いて帰っていった。手持ち無沙汰になり、大家に電話してみた。「水道ですか? あまり業者知らないんですよね。自分でもやれますよ。午後に見てみましょうか」とのこと。面白い展開になってきた。

まだ10時半。午後に営業許可申請に行く予定だったが午前中に行ってしまおうと保健所に電話したら、担当者は外出中だがお昼前なら対応できるとのことで11:30に予約した。書類はほぼ出力済み。図面だけ出してなかったので合同庁舎手前のセブンイレブンに寄ってネットプリント。いつも重宝している。

保健所の食品衛生班窓口に営業許可願提出。メールやりとりしていた女性が応対。「あ、面積が書いてありませんが」。しまった、書類提出までに調べることにしていたのに。さっき大家に電話した時に聞くんだった(なぜか契約書にも面積が書いてない)。万事休す。この場ではどうにもならない。スマホで調べるふりして店の大きさを思い浮かべ奥行6m×幅3mに決めた。厨房面積も別に書き入れないといけない。あそこは1.5m×3mだろうか。では厨房4.5㎡、その他13.5㎡、計18㎡などと適当に書き入れて出した。あー何やってんだか。大事なところでポカをする悪い癖が出た。


f:id:bar_yamagoya:20210413195841j:image

f:id:bar_yamagoya:20210413195847j:image

f:id:bar_yamagoya:20210413195831j:image


図面のシンク蛇口を指差して「これは2つとも水が出ますか?」と。まさに今朝ガス屋とそれを確認したかったのだが…。そのことを説明して検査日までに水道工事をすると言って了承された。申請料16000円也。「あとこれは任意ですが」と食品衛生協会に入会を勧められたが12000円追加とのことなので辞退。領収書を受け取って申請完了。

去年9月に先輩と下見をし、10月末に賃貸借契約をし、11月からひたすら掃除と内装と。苦節5ヶ月。書類を出すだけとは言え、ここまで漕ぎつけたことは感慨ひとしおだ。検査はメールで確認したとおり23日午後に決めてきた。不安はあるがこればかりは天命を待つしかない。あと一回週末に帰れるのでそこで一気にやってしまう。その時は石巻に帰っているちみえちゃんも手伝ってくれるだろう。

食堂でランチを食べ、店に戻り大家を待つ。足音がするので大家かと思ったら隣のBUGのユースケくんだった。「まん防で休業するので大掃除でもしようかと」。聴こえてくる女性の声は彼女か。なんとも羨ましい(笑)。

13時過ぎ、大家が工具を抱えてきてくれた。何年ぶりかにテナントに入ったのだろうか、勝手がよくわからないようだ。「こっちの水道まで水が来てるんだからそこから分岐して湯沸し器につなげばよいはずだけど、実際そうなってるかを確認しないと。ホースとかありますか?」というので高圧洗浄機のホースやブチルテープを用意した。湯沸しの取水口と蛇口をホースで繋ぎ、左の蛇口を開けたまま水を送る。ジャーと水が出た。見立てどおり!

「これくらいだったら私でもやれますよ。部品代で3000円から5000円ですかね。来週やりますか」。ここは甘えていいよね。電気工事のことで気を遣ってくれてるのかもしれない。ご厚意に与ることにした。これで検査は間に合いそうだ。なんとかヤマを越えたかな。