港町の山小屋だより

2021年5月、被災地石巻に焼酎と洋楽を楽しむBAR「山小屋」がオープン。東京でサラリーマンをしながら毎週末に石巻に帰ってバーを開く生活を続けて2年。そして2023年4月、37年ぶりに石巻にUターン。昼間の事務職とバー経営の二足のワラジを履くオーナーYがゆるーく情報発信しています。

4/10(土) 虚無感に突如襲われる


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8時起床。ガストで朝食をとり店へ。いつものように店の前に停車して荷物を下ろすとガス屋がいる。昨日気温が下がったのでガス圧を見に来たとのこと。「ずいぶん使ってなかったみたいで。メーターも取り替えておきました」。そういえば奥にあったガスコンロは埃をかぶってたな。新しいコンロは狛江にあった瑠璃のママから食器類と一緒に買ったもの。同じ都市ガス用。12日のガス開栓で試す。

向かいのおり姫は時短営業らしい。夜に顔を出してみるか。


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何をやろうかと考えたがまずは換気扇だ。小さめの20cmを買ってあったが、埋め込む本体が天井裏のパイプと干渉する。木枠が必要だ。余っていたSPF材をL字に組んで天井に打ちつけた。後ろのフラップも邪魔なので外した。本当はロの字にしたいが木材を切らないといけないのでこのまま着けてしまえ。検査でそこまでチェックしないだろう。

先日電気屋に延ばしてもらった天井裏の電源白黒コードのエナメルを剥いて本体電源に接続。プレーカーを落としているが前に何度もバチンとやってるので怖いのなんの。ひととおり接続して紐を引っ張ったら元気よく回った。バネ式のスイッチもon/offできるよう適当にくくりつける。思いつき、場当たりでどうにか稼働。これはこれで自画自賛したいところ。

ひと仕事終えたものの、やるべきことが山積していて全然前に進まない。見渡せば残骸だらけのフロア。本当に開店できるのか? そう考えたらガクンと憂鬱になった。

秋からずっと一人でやっている。何ヶ月も。慣れたはずだが気が狂いそうだ。手伝ってくれるはずの友人たちは、遠慮か無関心かコロナ回避か知らないが誰も来てくれない。誰かそばにいてくれればこうした作業を終えるたびに評価してもらったり達成感も多少は抱けるのだが虚しさだけが去来する。暗い海の底を潜行している。息苦しい。明かりが見えない。こんな状況で店なんて馬鹿じゃないのか? もうやめたい。誰か俺にやめろと言ってくれ。

そんなことを言っていても詮ないので気を取り直して作業継続。洗面所の照明問題。天井の石膏ボードが薄すぎてネジが回らない。


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まず壁紙を貼りローゼット取り付けの板(100均化粧板)を打ち付けて解決。このローゼットからコンセントを延ばして手拭きブロアを置く予定。厨房にもスイングドア設置。ハッピーエンドが捨てたやつの再利用。そしてトイレ砂壁の剥離問題。適当に削って100円ショップの板切れをはめ込む。やっつけもいいところ。右の砂壁も見た目悪いがポスターでも貼ればよい。

課題をこうして一個一個解決していけばじきに道が見えてくるさ。6時半。車を駐車場から出さないと。あー腹が減った。