港町の山小屋だより

2021年5月、被災地石巻に焼酎と洋楽を楽しむBAR「山小屋」がオープン。東京でサラリーマンをしながら毎週末に石巻に帰ってバーを開く生活を続けて2年。そして2023年4月、37年ぶりに石巻にUターン。昼間の事務職とバー経営の二足のワラジを履くオーナーYがゆるーく情報発信しています。

3/20(土) またも震度5

2/13に続く強振。従姉の車でバイパスを走ってる時にスマホがピューピュー。そして激しい揺れ。陸橋上だったからかなり揺れた。従姉は動じることなく左に寄せて停車。ここで降りると言うのに店まで送っていくと聞かない。だが踏切が開かず北口で解放された。


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線路を渡る陸橋上では中高生が親などに電話している。サイレンが鳴り響く。潮見町の合板工場で火事があったらしい。市役所下に避難したら100均の商品が散乱していた。イオンは普通に営業。駅前の居酒屋は次々に閉店。ありつけなさげなのでイオンに戻り買い物。従姉は鳴瀬奥松島ICで下ろされたらしいが何とか仙台まで帰れそうでよかった。しかし寒いこと。ひとまず店に避難だ。


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店はCDが散乱した程度でひと安心。イオンで買った半額惣菜で缶ビールをちびり。ここは天国だ。食糧もWi-Fiも音楽もストーブも着替えも何でもある。ここで死んでもよい。店をやるからには店自体を好きになれることが大事。心底好きになれるまでもう少しだ。一人でつまらないので寿町を探検。銀河がやっていたので入った。ゆりこママが一人でテレビを見ていた。「凄かったね。隣のマンションが避難所指定だから行ってみたげっとテレビもラジオもないから店さ戻ったの。まさか客が来っと思わねがった」。そりゃそうだよね。俺も飲んでる場合じゃないが飲まずにいられない。二人で3時間しゃべった。南浜町の人なので話しやすい。綾瀬はるかのドラマに使われた店なので全国から地震を心配するメッセージが来たと言う。大丈夫、看板猫のパイともども健在ですよ。続いてユースケの店BUGへ。2回目だがもう常連気分だ。震災、コロナ、地震。いくつもの災害を乗り超えた絆はしぶとく息づいている。今日一日で石巻がまた好きになれた。地震だけは勘弁してほしいが。