港町の山小屋だより

2021年5月、被災地石巻に焼酎と洋楽を楽しむBAR「山小屋」がオープン。東京在住(石巻出身)オーナーYがゆるーく情報発信しています。

義父母の引越し

土日に家族で館山へ行ってきた。岡山に長く住んでいた嫁の両親が、義妹夫婦の誘いを受けて引越すのでその手伝い。昼前に着いたらちょうどトラックが着いたばかりで、義父母も置き場指示で右往左往。義妹の旦那があれやこれやこだわりを説明してくれるのだがどの部屋にいても荷物が運ばれてきて邪魔をしている。午後に来ればよかった。

それにしても全然できてない。家がだ。コンセントやスイッチは配線剥き出し、リビングの薪ストーブは台座のレンガ工事中、俺の仕事はカーテンレール取付、洗濯乾燥機据付、テレビとオーディオ設定などなど。義妹の人使いの荒さに閉口したが、家族の一員として嫁以上に働けるのは気持ちいい(嫁は翌朝のバスで東京に戻っていった)。

大きな問題はなかったが、焼物好きの義父母が長年使い続けてきた大量の食器類をどうするかが課題だった。量も種類も、老夫婦が使うには多すぎる。嫁が母親をなだめながら、使うものと捨てるものに仕分けしていった。その際に「俺がもらう」とポツリ。前にLINEで「先輩の店を手伝うことになった」と書いて無反応だったので、いま一度宣言をして了解を得ておきたかった。「居酒屋なの? そしたらお猪口とかビールジョッキとか持って帰って」と、いい処分先が見つかったと、どんどん捨てる方向に。それまでグズグスしていた義父母も「使ってもらえるなら」と気持ちを切り替え、段ボール箱に詰め始めた。計3箱。まぁ全部使えるわけもないが、これも親孝行のうちだろう。義父母も、俺の店に興味津々だった。まぁ石巻まで行くことはないだろうが、開店したら報告にちょくちょく館山を訪れたい。

海岸から歩いて5分。昔はソテツ林だったそうで周りに数軒あるが人はあまり住んでいないという。夜ドアを開けたら真っ暗闇でさすがに気味が悪かった。義妹夫婦は徒歩5分のところに住んでいるが、いずれここに住むようだ。確かにペアガラスをダブルにしたり、床柱にエンジュを使ったり、床や壁に無垢材や珪藻土を奢ったり、あのこだわりようは他人の家に注ぐそれではなかった。てっきり義父母名義で建てたと思っていたが、我が家(嫁は長女)は蚊帳の外らしい。嫁が将来ここに住もうとしていたのでは?という疑念は、とりあえず晴れた(笑)。

翌日も娘と夕方までミッチリ働き、今後の二人の生活に目処が立ったのはよかった。娘も夏に友達を連れて泊まりに来たいと殊勝なことを言う。二人合わせて160歳近い義父母は終始笑顔で、何百キロも近くなった家族とのふれあいを実感しているようだった。

よーし、今回の働きで嫁にじゅうぶん“貸し”ができた。開店準備で週末に家を空けても、何も言わせないからな。