港町の山小屋だより

2021年5月、被災地石巻に焼酎と洋楽を楽しむBAR「山小屋」がオープン。東京でサラリーマンをしながら毎週末に石巻に帰ってバーを開く生活を続けて2年。そして2023年4月、37年ぶりに石巻にUターン。昼間の事務職とバー経営の二足のワラジを履くオーナーYがゆるーく情報発信しています。

H先輩を揺さぶってみる

今日は歯医者だった。奥歯に金属を入れるのに台座となる元の歯を削ったり型を取ったりで2時間以上もかかった。エプロンをされスマホも見られず、頭の中でいろいろ考えることしかできない。麻酔でボーッとしながら考えていたのは、H先輩のことだ。

あれ以降、メールがない。おそらくせっついても動かないだろうな、あの人は。一人でやりたいが、今のままじゃな…。家賃4万5千円かぁ。一人は厳しいよな。あ、テニスはどうする? この膝じゃ続けられない。辞めれば1万5千円は浮くな。スナックも高いところは最近とみにつまらなくなった。行くの辞めたらこれで2万は浮く。お、あと1万5千円じゃないか。何とかなんじゃね? 動きそうもない先輩を待つくらいなら今の生活を見直して開店準備をした方がよくね? 今週末はどういう予定だっけ? 何もないじゃん。帰っちゃうか。帰ろう。一応先輩も誘う。最後通告しよう。先輩が店やらないなら僕がやりますよ。そう言えばいい。

歯医者を出る頃にはハラは固まっていた。すぐにHさんにメール。家族にも週末帰省を告げる。バイクも戻ってくるし、夏にツーリングできなかったリベンジもできる。天気は? 0%? 最高じゃないか。帰ろう帰ろう。そのまま契約しちゃうか?

 

さて、どうなる?