港町の山小屋だより

2021年5月、被災地石巻に焼酎と洋楽を楽しむBAR「山小屋」がオープン。東京在住(石巻出身)オーナーYがゆるーく情報発信しています。

開店ー事の発端②

(承前) お盆休みも終わり日常業務に戻った8月末、H先輩からメッセージが届いた。以下やりとり。

H:こないだ言ってた店、君はやる気ないの?

俺:Facebook見ましたよ。復興バーに行ったら休みで悔しかったそうで。Hさんがやるなら手伝いますよ。

H:復興バーはISHINOMAKI 2.0がやってるんで、こっちは勝手に復興バー的な。要は人が寄って来る場所を作らないとね。ただの飲み屋じゃなくて。映画上映会を軌道に乗せたいのでアイデア出して下さい。

俺:そういうことですね。でも人を集めるってホント難しい。店を出すのも。僕が通ってる店もそれぞれに個性があって成り立っています。ポッと出の東京モンが簡単にやれる話ではありません。

H:凡そ人がよりつきそうにない不気味な感じがいいね。中はそこそこ洒落でないと。最初から演劇を前面に出さず、きっかけがあれば語るぐらいにしとかないと。オヤジが前面に出ない方がいいね。曲のセレクトも大事だな。

俺:オーディオは任せてください。CDも2000枚あります。20時から0時まで誰か日替わりでやってもらって23時から引き継ぐ感じ。

H:16〜22日くらいで帰省する予定。店の下見つきあえる?

俺:僕も22日まで石巻なので時間ありますよ。やりたいなぁ、石巻でバー。資金は後回しにしてオペレーションを考えましょう。日月休み。火ー土営業。19〜24時。僕は週末手伝いに行きます。カラオケなし。テーマは音楽と演劇と美術と本。ライブ自由。

H:基本休みなしだよ。ところでこの空き店舗の中見たことあるの?

俺:ないですよ。ハッピーの下だから推して知るべしですが。

…とまぁこんな感じだった。実はまったく噛み合っていないことが伺える。この時は先輩を前面に立てて応援するつもりだった。結局は先輩をふり捨てて自分で始めることになったわけだが。

バー開店の秘訣を綴ったブログを読んだり、東京で行きつけのスナックママに意見を聞いたり、俺のほうがどんどん前に進んで、気がついたら先輩ははるか後方に霞んでいた。

そこまで前に進むだけの推進力が俺のほうに備わっていたってこと。それはそれで、店をやるだけの素養、実行力、手腕があったのかもしれない。このブログでそのあたりを記録していこうと思っている。