港町の山小屋だより

2021年5月、被災地石巻に焼酎と洋楽を楽しむBAR「山小屋」がオープン。東京でサラリーマンをしながら毎週末に石巻に帰ってバーを開く生活を続けて2年。そして2023年4月、37年ぶりに石巻にUターン。昼間の事務職とバー経営の二足のワラジを履くオーナーYがゆるーく情報発信しています。

QUEEN + PAUL RODGERS

Return of the Champions

Return of the Champions

iPodナノがコートのポケットの中で丸一日再生状態だったようで、思いがけずこんなアルバムにtune in。あの狂熱の来日からもう2年になるんですね。僕は大学時代の親友とさいたまスーパーアリーナで見ました。素直に楽しかったです。
あの組み合わせをいろいろ言う輩もいますが、こんな極東までやってくるエンターテイナーぶりには感謝しなきゃ。その意味で、PAUL[vo]の曲(FREEやBAD COMPANY)と知るや、それまで総立ちだったのが休憩タイムとばかりにヨッコラショと座る連中には言葉を失った。大半がキムタクのドラマでQUEENを知ったファンだろうから無理からぬことだが。僕は心の中で「PAUL、好きに歌っていいぞ〜。あと、よかったら『夜明けの刑事』を歌ってくれないか〜」と叫んでいました。さすがに叶いませんでしたが、充分70'sブリティッシュを堪能しました。
僕にとってQUEENは、小説でいえば筒井康隆みたいなもので、高校卒業と同時にパタリと聴かなくなりました。バンドの歩みもその頃(80年代半ば)でほぼ停滞しましたし、もっと魅力的なバンドをいくつも知り、QUEENに戻る意味を見出せなかったのです。それこそFREEやCREAMなどにのめり込んだわけですが、ブリティッシュロックの楽しさを教えてくれたQUEENに、僕は頭が上がりません。
でも、ROGER TAYLOR[dr]の声とキャラだけはどうしても受け入れがたい。友人のQUEENファン(女性)などは「ROGERの存在が大きい。歌もうまいしね」と手放しの誉めようですが、正直申せば理解に苦しみます。